お問合せ|下高井戸駅前クリニック みみはなのどプラス(東京都杉並区下高井戸1丁目|下高井戸駅)耳鼻咽喉科・小児耳鼻咽喉科・アレルギー科・神経内科・精神科・心療内科

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---耳の病気、治療について---

1)中耳炎(耳の痛み、耳だれ)

中耳炎といえば耳の中が痛くなる「急性中耳炎」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。しかし、中耳炎にも様々な種類があり症状も異なります。
主なものを紹介いたします。

急性中耳炎

鼓膜の内側にある中耳という部分に炎症が起きたり、膿がたまる病気です。
中耳は耳管という管によって鼻の奥と繋がっています。中耳炎はこの耳管と鼓膜の間の中耳腔に膿がたまります。

原因

原因としては、細菌やウィルスなどが鼻から耳管を通して中耳腔に入り中耳炎を起こします。
とくに小さいお子さんは大人に比べて耳管が太くて短いため、風邪をひくと鼻の中の細菌やウィルスが中耳に入りやすく中耳炎を起こしやすくなります。また、子供は大人に比べ免疫力が低いことも風邪をひきやすい原因のひとつといえます。鼻水がたくさん溜まっているのにうまく鼻がかめない場合や、逆に強く鼻をかみすぎた場合、鼻をすすったりすると中耳内に細菌やウィルスが入りやすくなり、中耳炎を起こしたり、悪化させる原因になります。

鼻をかむときにはゆっくりと片方ずつかむとよいでしょう。また、お風呂に入って加湿された状態ですと、小さいお子さんでも比較的簡単にかめるので試してみるとよいでしょう。ただ小さいお子さんなどでうまく鼻がかめない場合は、鼻の吸引や吸入などに通院いただくとよいかと思います。

症状

耳の痛み(軽い痛みから激しい痛みまで様々です)、発熱、耳だれ、耳がつまったような感じ、聞こえにくい、耳鳴り、ひどい場合はめまいがすることもあります。小さいお子さんの場合は、症状をうまく伝えることが難しく、機嫌が悪くてぐずったり、耳を気にして手で触ったりしている様子をみることがあります。
また、鼓膜の内側に溜まった膿によって鼓膜が破れ、耳だれが出ることもあります。このように破けた鼓膜は通常、中耳炎治療後に自然にふさがることがほとんどです。まれに何度も急性中耳炎を繰り返し、鼓膜に穴が残ってしまう場合があり、これを慢性中耳炎といいます。

(慢性中耳炎の詳細はこちら)

治療

一般的には耳の痛みや熱を抑えるために消炎鎮痛剤(痛み止め)の内服を行います。また、細菌の増殖を抑えるために抗生剤の内服を行います。点耳薬といって直接耳に垂らすお薬を併せて用いることもありますが、これは耳の状態などを見て判断します。
はげしい痛みや熱は数日で改善しますが、中耳の膿が完全に消えるまでには数週間から数ヶ月経過をみていく必要がある場合もあります。痛みがなくなっても、根気よく内服、通院を続けて頑張って治していきましょう。
また重度の中耳炎の場合や抗生剤の内服でも改善がみられない中耳炎の場合には鼓膜切開術を行うことがあります。鼓膜切開術とは鼓膜にメスで小さな穴を開け、鼓膜の内側に溜まっている膿を取り除くというものです。切開した鼓膜は通常1週間程度でふさがります。鼓膜切開術は外来処置で可能です。

滲出性中耳炎

鼓膜の内側にある中耳という部分に液体(滲出液)がたまる病気です。
聞こえにくい、耳が塞がった感じがしますが、痛みや熱はないため受診が遅れるケースが多くみられます。

原因

中耳は耳管という管によって鼻の奥と繋がっています。この耳管がうまく働かなくなることが原因で滲出性中耳炎はおこります。耳管は鼻の奥と繋がっているため、鼻やのどに炎症があると起こりやすいと考えれます。そのため、滲出性中耳炎の治療をする際には、中耳炎の治療とともに、鼻やのどに対しての治療も行います。また急性中耳炎の後に感染は改善したにも関わらず、中耳腔内で膿が浸出液となり溜まって滲出性中耳炎になっている場合もあります。

症状

耳が聞こえにくい、耳が塞がった感じがする、耳がつまった感じがする、呼びかけても返事をしない、声が大きいなどの症状が出ます。
とくにお子さんの場合は難聴の程度が重い場合、言葉の発達の遅れにも影響する場合があるため、聞こえにくいなと感じた場合は早めに耳鼻科に受診し、治療を受けましょう。

治療

鼻やのどの症状が原因となっている場合は、鼻やのどの治療を行います。副鼻腔炎に伴って滲出性中耳炎になっている場合が多く、副鼻腔炎に対する飲み薬や鼻の処置、吸入などを行うことが多いです。
これらの治療を繰り返し行っても改善しない場合は、鼓膜切開術を行います。鼓膜切開術とは、鼓膜に小さな穴を開けて、中耳に溜まった滲出液を排泄させます。鼓膜切開を行ったにもかかわらず、再発する場合には鼓膜チューブ挿入術を行います。これは鼓膜に小さい穴を開けて、そこにシリコン製のチューブを入れておくことにより、滲出液が排泄され、中耳腔が換気されます。当院では外来で鼓膜切開術と大人の鼓膜チューブ挿入を行っております。小児の場合は全身麻酔が必要となるため、可能な施設へご紹介いたします。

慢性中耳炎

中耳の炎症や耳だれが続いている状態です。
急性中耳炎後に鼓膜に穴が開いた状態が続き、慢性中耳炎へと移行します。(慢性化膿製中耳炎)
また鼓膜の一部が中耳の側へ入り込んでしまい、真珠腫という塊を作る中耳炎もあります。(真珠腫性中耳炎)

慢性化膿性中耳炎(まんせいかのうせいちゅうじえん)

急性中耳炎後に鼓膜に穴が開いたままとなり、中耳に水や菌が入りやすく、感染を起こしやすくなり、耳だれを繰り返すことが多くみられます。

症状

耳だれ
難聴、耳鳴り
まれに耳痛を認めます

治療

耳だれは抗生剤の内服や点耳薬、耳の処置などによって改善します。しかし、根本的に治療を行いたい場合は手術が必要となります。

真珠腫性中耳炎

鼓膜の一部が中耳側へ入り込んでしまい、その窪みに上皮が溜まり塊(真珠腫)となる病気です。この真珠腫に感染が起こると耳だれや痛みが出現し、また周囲の骨を溶かしながら広がっていきます。中耳炎の中でも重症度が高く、周囲の組織を溶かしていくと、めまいや顔面神経麻痺などの症状も現れることがあります。

治療

炎症による耳だれに対しては抗生剤の内服薬や点耳薬、耳の中の清掃などを行います。
しかし真珠腫性中耳炎と診断された場合は原則として手術にて真珠腫を摘出する必要があります。

好酸球性中耳炎

好酸球性中耳炎は鼓膜の内側にある中耳腔にねばねばとした粘度の高いにかわ状の液体が貯まる病気です。滲出性中耳炎に似ているようですが、中耳腔に貯まる液体には白血球の一種である好酸球が多く含まれています。好酸球はアレルギーで増加を認め、とくに好酸球性中耳炎にかかる方の多くは気管支喘息や好酸球性の副鼻腔炎や繰り返す鼻ポリープを起こしていることもよくみられる傾向です。

症状

中耳腔に溜まったねばねばとした液体のために、耳の塞がった感じや聞こえにくさ、耳鳴りを伴うこともあります。また内耳へ炎症が広がった場合は感音性難聴という治りにくい難聴やめまいを起こす場合もあります。

治療

気管支喘息や副鼻腔炎を伴っていることが多いため、まずは気管支喘息や副鼻腔炎をコントロールします。またステロイドの内服を行う場合もあります。

外耳炎

外耳炎とは鼓膜の外側の外耳道という部分に炎症が起こる病気です。
外耳道は皮膚がとても薄いため、耳掃除や耳を触りすぎることで外耳道に傷をつけてしまい、そこから炎症を起こしてしまいます。
外耳炎の原因として、頻繁に耳掃除をしたり、水泳をする機会が多い場合にみられることが多くあります。

症状

耳の痛み
耳のかゆみ
耳だれ
耳が詰まった感じ

治療

外耳道をお掃除し、適切な軟膏を塗ったり、点耳薬や内服薬を処方します。
また耳を触らないようにするのがとても大切です。
耳を触ってしまうと再発することが多く長引いてしまう原因にもなります。

2)耳鳴り、難聴(聞こえが悪い、耳が詰まった感じ、耳でキーンと音がする)

難聴をきたす原因は伝音性難聴、感音性難聴、混合性難聴の3つに大きく分けられます。
とくに耳鳴りを伴う難聴として大切なのは感音性難聴です。
感音性難聴を起こす代表的な病気として、突発性難聴、加齢性難聴、騒音性難聴、低音障害型感音性難聴、メニエール病(めまいの項目を参照ください)があげられます。

突発性難聴

名前の通り、ある日突然聞こえが悪くなる病気です。通常は片方にだけ起こります。
今まで耳の症状が何もなかったという人が突然ある日聞こえが悪くなり、とくに前兆となる症状も起こりません。発症の原因ははっきりとしていませんが、ウィルス感染や循環障害、ストレスが関係するという意見もあります。また男女や年齢に関係なく起こりえます。(小児でもまれに起こることがあります。)
感音性難聴といって内耳の異常で起こります。内耳は聞こえだけでなく、体のバランスにも関わる部位のため、突発性難聴に伴ってめまいを起こす場合もあります。突発性難聴は発症から1週間以内に耳鼻科へ受診して治療を行うことが大切です。

症状

難聴(聞こえが悪い、耳が詰まった感じ)
耳鳴り(耳でキーンと音がする)
めまい
音が響くような感じ

治療

安静とステロイドの内服もしくは点滴、循環改善薬、ビタミンB12を用いた治療を行います。
発症から1ヶ月で聴力が固定すると言われています。
症状に気が付いたら早めの受診、診断、治療を行うことが大切です。特に発症してから1週間以内に治療を開始することが大切です。
全症例の治療効果は「完治」「ある程度回復」「変わらない」の3分の1ずつに分けられると言われています。

加齢性難聴(老人性難聴)

加齢によって内耳の感覚細胞が減少していくことで起こる難聴です。原因は加齢ですので、どなたにも起こる可能性はあります。また少しずつ進んでいく難聴のため、自分で気がつきにくいということもあります。
初期には高い音(目覚ましのピピという音や小鳥のさえずりのような音)が聞こえづらくなり、その後中くらいの高さの音(会話音域)、低い音へと聞こえにくさが広がっていきます。しかし一度加齢性難聴になると現代の医学の力では聴力を取り戻すことはできません。そして最近では難聴と認知症との関わりが指摘されています。
耳から入ってくる音は電気信号となって脳に届けられ、言葉として認識されます。言葉として認識されるとそれに伴って、うれしいとか悲しいといった情動(気持ちの変化)が起こります。この音情報は脳を活発にします。つまり、耳と認知機能には強い関連があるのです。加齢性難聴はだれにでも起こりうる難聴ですが、それを放置しておくと認知症の危険因子となりうるのです。
これに対して行える対処方法としてはなるべく早く補聴器をつけることです。補聴器をつけることで脳が刺激され、脳のトレーニング、つまり脳のリハビリになるのです。日本ではいまだに補聴器をつけることに抵抗感を持つ方が多く見られますが、欧米諸国では軽度の難聴を認めた時点の40歳代、50歳代からでも補聴器の使用を開始する人が多く、まずは耳鼻科を受診してご相談いただくことがよいかと思われます。

騒音性難聴

大きい音によって内耳にある細胞が傷つき、それによって感音性難聴が起こります。

突発性難聴に準じたステロイドによる治療を行います。

低音障害型感音性難聴

低音域(低い)の音が聞こえづらくなる病気です。内耳にあるリンパ液が過剰に溜まる内リンパ水腫という状態が原因と言われています。
きっかけとしてはストレスや疲労などによることが多く、症状も自然と軽快することもありますが、再燃し徐々に悪化する場合もあるため、様子をみることをせずに耳鼻科を受診し、ご相談ください。

症状

耳の詰まったような感じ
音が響くような感じ
自分の声が響く感じ
めまいを伴うこともある
30代から40代の方に比較的発症する頻度が高く、職場や家庭での責任やストレスと関係することなどが考えられます。

また、気圧の変化や季節の変わり目に起きることも多くみられます。

治療

発症の要因となりうるストレスや身体の疲れを緩和させることにつとめます。
薬物療法としては、ステロイド薬、浸透圧利尿剤、血液循環剤、漢方薬などを使って治療を行います。

耳垢(みみあか)

少量の耳垢は生理的に正常な状態です。そして通常、耳垢は自然に耳の外に排泄される性質を持っています。しかしむやみに耳掃除をすると外耳道を傷つけたり、耳垢を奥へ押し込んでしまう原因となります。また難聴の原因が耳垢だったという場合もよくあります。
耳垢がうまく取れない場合は遠慮せずに耳鼻科でご相談ください。
小児
高齢者
外耳道が狭い方
湿った耳垢の方
などは耳垢が溜まりやすく、耳鼻科で定期的な耳掃除が必要です。

耳垢栓塞(じこうせんそく)

耳垢がたくさん溜まり、外耳道に詰まって塞いでしまうような状態です。
多くの方は気がつかないことが多いものの、完全に詰まってしまうと聞こえが悪くなったり、耳の塞がった感じがすることがあります。
たくさん溜まった耳垢が硬くなってしまった場合は、耳垢水という耳垢をふやけさせる液体を耳に数日間入れてきて頂き、耳垢栓を取り除きます。

3)めまい (ふらつき、回転性めまい)

メニエール病

めまいの原因としてよく知られている病気としてメニエール病があります。
しかし、めまい=メニエール病というわけではありません。メニエール病を診断するためにはめまいの性状、聴力の変化、繰り返し起こるかなどの診断基準があるため、耳鼻科を受診し適切な診断、治療を受けましょう。

原因

メニエール病の原因は内リンパ水腫といい、内耳にあるリンパ液が増えるために起こります。
内リンパ水腫はストレスや疲労、睡眠不足や気圧の変化などによって起こります。

症状

難聴、耳鳴り、耳が詰まるなどといった症状に数十分から数時間続く回転性めまい発作を繰り返します。
診断に大切なのはめまい発作が繰り返すという点で、1回きりのめまい発作でメニエール病と診断されることはありません。

治療

めまい止めや利尿薬、循環改善薬などの内服治療を行います。めまい発作が激しい場合は点滴を行うこともあります。
またメニエール病を起こす要因となるストレスや睡眠不足、疲労などに対して、日常生活でストレスを避けることや規則正しい生活、また食事の塩分を制限するなどといった生活指導も行います。

良性発作性頭位めまい症

めまい症状を訴えて来院される方の多くが、良性発作性頭位めまい症と診断されます。朝ベッドから起き上がった際にぐるぐると回るようなめまいを感じたり、上に置いてあるものや下に置いてあるものを取ろうとした際にぐるぐると回るようなめまい、また景色が流れていくような感じが短時間(10秒~20秒ほど)する場合に良性発作性頭位めまい症と診断されることが多いです。

原因

内耳の中にある耳石器という器官に耳石とよばれる小さな石があり、この耳石が何らかの原因によってはがれ、身体のバランスに重要な半規管という器官内に入りこんでしまいます。すると頭を動かすたびに耳石がゆらゆらと半規管内を移動することでめまいを感じるのです。

症状

頭部を急に動かした際にぐるぐる回るような回転性のめまい、もしくは景色が流れていくような感じのふらつきが短時間(10秒~20秒ほど)おきることがあります。赤外線フレンツェル眼鏡をかけていただき、頭部を動かした際にどのような眼振(眼球の揺れ)がでるかを観察し、診断を行います。

治療

赤外線フレンツェル眼鏡をかけて行った眼振検査の結果、耳石がどこの半規管に入り込んでしまったのかを診断し、理学療法にて耳石を元の位置へ戻す治療を行います。

4)耳のかゆみ (外耳のかゆみ、痛み、耳だれ、皮膚のただれ)

外耳炎

外耳炎とは鼓膜の外側の外耳道という部分に炎症が起こる病気です。
外耳道は皮膚がとても薄いため、耳掃除や耳を触りすぎることで外耳道に傷をつけてしまい、そこから炎症を起こしてしまいます。
外耳炎の原因として、頻繁に耳掃除をしたり、水泳をする機会が多い場合にみられることが多くあります。

症状

耳の痛み
耳のかゆみ
耳だれ
耳が詰まった感じ

治療

外耳道をお掃除し、適切な軟膏を塗ったり、点耳薬や内服薬を処方します。
また耳を触らないようにするのがとても大切です。耳を触ってしまうと再発することが多く長引いてしまう原因にもなります。

外耳道真菌症

外耳道は耳の穴から鼓膜の外側の部分までをさします。
外耳道には自浄作用があり、耳垢やホコリなどのゴミを自然に排泄する働きがあり、また外耳道の皮膚にはバリア機能もあります。
ところが、外耳炎や外耳湿疹などで外耳道の部分が湿った状態が続くと、真菌いわゆるカビが感染し、この状態を外耳道真菌症といいます。

症状

耳の痒み
耳の痛み
耳だれ

治療

外耳道の状態から真菌(カビ)と診断できることが多いですが、外耳道の部分を綿棒でこする培養検査を行うこともあります。
外来では、まず外耳道を清掃し、真菌(カビ)を取り除き、抗真菌薬の軟膏などを塗ります。
しばらく外来に通っていただき、処置を続けます。

5)耳管機能障害 (耳が詰まった感じ、自分の声が響く、自分の呼吸音が耳に響く)

耳管とは耳(中耳腔)と鼻の奥をつなぐ管です。耳管は鼓膜の内側の中耳腔の圧を調整する働きがあります。耳管は普段は閉じており、あくびをしたり唾を飲み込んだ際に開きます。エレベーターなどで降りる時に生じる耳のふさがった感じが、あくびをすることで耳管が開いて、空気が通り症状が改善するのはこのためです。耳管は普段は閉じており、あくびをしたり唾を飲み込んだ際に開きます。

耳管が開かない状態を耳管狭窄症、耳管が常に開いた状態を耳管開放症といいます。

耳管狭窄症

症状

耳の塞がった感じ、こもった感じ、耳に膜がはったような感じ、聞こえにくさなどの症状を自覚します。

検査

鼓膜を見ると、鼓膜が凹んだように見えることがあります。
鼓膜の動きをみるティンパノメトリーという検査を行って診断することもあります。

治療

耳管の腫れや炎症を改善させるための治療を行います。
また鼻や喉の腫れにより、耳管が狭くなることもあるため、鼻や喉の腫れに対する治療を行うこともあります。
抗生剤や消炎剤、抗ヒスタミン剤、点鼻薬などを処方することが多いです。
それでも改善しない場合は、外来で耳管から空気を通す耳管通気という処置を行うこともあります。
ただし、耳管通気の効果は一時的なことが多いです。

耳管開放症

症状

耳の塞がった感じ、自分の声が響く、呼吸が響くといった症状を自覚します。
自分の声が響く、呼吸が響くといった症状は前屈や横になる姿勢をとると軽減するといった特徴があります。
急激な体重減少や妊娠などに伴うホルモンの変化など様々な原因によって生じるといわれています。

治療

生活指導や内服治療、また鼓膜テープなどの治療を行います。